小林ゆうに就いて

 メイドガイ強制ご奉仕ラジオ、毎週木曜日更新だが、まぁこの終わりの時期になんで書こうと思ったかと云えば、この声優に今回言及せねばまた忘れてめんどくさくなるって事で。感動が薄れない内にね。

:先ずは彼女の”絵”に於ける表現方法から。




成程、”画伯”と呼ばれるのも宜なるかなでは済まされないw

 扨て、彼女は一体何を書いたのだろうか。まぁラジオを聴かれた方は解っていると思うが、抑も「何を書いたか」以前の問題である事は読者もお解かりであろう。下品なコメントは避けたいので敢えて書かないが、百歩譲って”化け物”である。
 彼女は幼少期に父親から虐待を受けたとは思えない、通常その様な経験をしたならばこの様な絵を描くことはないであろう。併し或るモノを想起させずにはいられないこの絵から、父親から厳格なしつけを受けたか、言葉には出されなかったモノの、暗に(最初に触れる男性である)父親が彼女の中で”シンボル(象徴)としての男”として捉えられ、悪い言葉で云えば「男尊女卑」、良い言葉で云えば「古き良き時代の女性(像)」として育てられたのではとの分析ができる。結果、男=男のシンボルとなる訳である。

 脱線したが、これは「メイドガイバッジ」、現物は見ずに(絵を見ると解るので蛇足だが)イメージで描け、とのお題が出されたコーナーで彼女が提出したモノである。勿論パーソナリティの井口裕香も描いている。

 因みに彼女は異例のゲスト2回目であり、前回も描いたのだが、それは以下になり、お題は「コガラシ」であった。


 この小林が描いた二つの絵を見比べると、読者はすぐに共通項に気付くであろう。
α)(髪の毛を表現したものか)上部が割れている。
β)下方に割れ目を持つ何かが存在する。
γ)βに毛が生えている。
δ)何やら”汁”、”液体”が出ている。
 まぁこれは前述の分析にも繋がる部分なので敢えてこれ以上書かないが。

 1枚目の絵では、井口裕香が「ゆうちゃん、バッジだよバッジ」と念を押す様に繰り返し言っていた気持ちが解る程、バッジとはかけ離れている。これ以上俺が説明するまでも無い、と云うより、文章を必要としない純粋に笑いを提供して貰える媒体である。

:礼儀正しさ
 まぁこれは沢城みゆきよりも後藤沙緒里に近い礼儀で、恐縮寄りのモノではあるが、何度かラジオで聴いた限りでは好印象であった。実際はまた後藤沙緒里嬢のソレとは別モンだがここでは省く。今までならまぁ良い子だな、で済んだのだが、今回の放送でそれ以上の興味を持つに至る。映像で初めて見たのはおゆいの特典、爆笑声優大喜利である。

落語天女おゆい第1巻。初回版特典まだ在庫有。まぁ既に見ている人間のが多いと思うが、後藤沙緒里小林ゆうのファンは是非。

 因みにこれに出ていた小島幸子はかなりいじられていたので、芸人系の人が偶々声優をやってみたのかなと思っていたのだが、それより大分後にデンノコ(電脳コイル)で本当の声優であった事を知る。

 暇な方は以前書いたブログ沢城にならえの、相槌を打つの項を読んで頂きたいのだが、小林ゆうの相槌は間を埋める為か何か解らんが、リスナーからのメールを読むパーソナリティや、コーナーの趣旨の説明をしている際、一々コメントをしており、そのぼそぼそした喋りは殆どマイクに拾われず、恰も呪文を唱えているかの様な非常に興味深いものであり、番組の最後の方では二度井口がツッコんでいた。小山力也氏は大人の親切心から気を遣って何も言わなかったのだろうが、敢えてそれを活かしてあげても良かったのではとも思ったが。併し小林ゆうの暴走っぷりが凄く、ツッコんでいてはコーナーの予定の時間を超過する為とも考えられ、彼が「サクサク行きましょう」と暗に小林に向かって言ったのが面白かったが、彼女は多分それと悟らなかったであろう
 暴走部で一番凄かったのは、アド・リブのコントの様なコーナーがあるのだが、いきなり踊りだした彼女とその進行にどう収拾をつけて良いのやら本人もノープランだったのだろう場面である。二人のパーソナリティの困惑が面白かった。

小林ゆうの小林文明拡大版WEB
 これは藤田咲のラジオでも聴いてみるかと覗いた先にあった小林のラジオである。ここ。題名めんどくさいので省くのでトんで。藤田咲が月曜、小林ゆうが火曜更新となっている。電波に依るラジオからスピンアウト的別枠Ver.らしいが、俺はラジオはネットでしか聴かんので元は知らんので興味がある方は調べて。
 で、何故藤田咲かと云うとこれも昨日書いた沢城みゆき卒業キャンペーンを実施すべく、前も書いたが、俺の好きな大谷育江様っぽい声質を一部持つ事と、なんか普通に面白いかな、ってのと何よりも沢城とは全くタイプが違うのでヴァーチャル恋愛に発展する事はないであろうってところが一番のポイントである。インパクトに、俺にとっては、いまいち欠けるので取り敢えず暫定だが。まぁ藤田咲嬢に就いてなんか書く事があればその時にでも。

 で、その小林文明。礼儀正しく真面目だと思われる人間が、エンターテイナー的な要素を出そうとするとこうなるのかと云う、数年前にちょっと聴いていた素人のネトラジ的な語りであったり笑いであったりと。これはマイナス要因として書いている訳では無く、その壊れ方が今までの小林のイメージから想像できない、表現に乏しい大衆が自分の理解を超えた笑いを全て「シュール(レアリスム)」として片付けてしまい巷に氾濫している表現であるが、実際はダダ、不条理、クールなボケ殺し記号学などロジックで説明できるモノであったりするのだが、この小林こそシュール、笑いに於けると云うより、本人自体が、又は彼女が生み出す世界が(作家の構成の良さのお陰か解らんが)、真実シュールなのではと感銘を受けた。これもデンパと云う単語で説明できる様に見えるが、彼女はデンパ系では無いと思われる。
 繰り返しになるが、真面目な人間、余り笑いを知らない人間が、その真面目さ、サービス精神で人を楽しませようとした結果、この様な奇妙な世界を生み出したのだろう。多分計算で演じている訳では無い。併し声優としての仕事を見ていると幅広い役を演じている事もあり、そう云った面ではこのラジオでも演技をしている事は事実なのだが、俺は唯、一生懸命に取り組んでいると、その姿勢の純粋さを彼女の性格の良さとして捉えたい。

 小林ゆう。面白ければなんでもおkな俺に取ってこれから見逃せない、貴重な観察対象となるだろう。是非小林文明を聴いていない方は聴いて頂きたい。肌に合うか合わないかは別としてではあるが、2でも触れた小林の、基本礼儀正しく、人を立てる部分を数本のラジオなり、インタヴューなりを聴いた上でそのギャップを味わってもらいたい。
正に文明である


 あ、そうそう、前々回の柚木涼香さん。面白かったな。アウェイと云う事で気を遣ったりするところも素敵である。うたわれは暴走しすぎ、ってか他の人間がね、ってのが余り好ましく無かったが、懐かしかった。