声優に就いての雑記

 基本ラジオのしゃべり、なんらかの映像媒体で見る女性声優はフツーじゃない(良くない意味で)感じで嫌いだった。具体的に言うと眼輪筋や首の動きだったり変な癖のある媚びた様な顔、声を出しているところである。とは云うもののアニメと云うかTV自体あんまり見ない俺はそれ程知ってる訳では無い筈なので、何かで偶々聞いたか見たかした一発目のどなたかの印象が悪かったのだろう。とは云うものの一を聞いて百を知る俺の事であり、そのファースト・エクスプレッションから来る演繹に依る確信は強ち外れてはいなかった事を知る事となる。まぁ声優は裏の仕事であるので演技が上手ければヲタっぽいと云うかキショいと云うかそんな感じでも構わないと思うのだが。

 併し初めにそのイメージを払拭してくれたのがMAHO堂のメンバーある。即ち千葉千恵巳を筆頭に藤原はづき(役名じゃん)、鶴屋さん(違う番組じゃん。今色付けてて思い出した松岡由貴だ)、宍戸留美、宮原永海、そして+ハナちゃん(大谷育江)なのだ。ラジオで聞いたのだが単発のモノばかりであり、全3種、5回程度だったか。特に千葉千恵巳の喋りはかわいさを保ち乍らもフツー以上に好印象であり、更に他メンバーとのやり取りも息が合っており、変な声優独特の喋りでは無く良かったのである。
 その内のUSENだかの番組の中で秋谷智子(今調べた)がはづきの声で矢田(宮原)を呼んだ時、「なんか出そう」と誰かがツッこんで全員が笑いに包まれていた訳だが、これは一般の喋りと云うコンテクストの中での”役を演じている”だけなので笑える範囲なのであるが、その一般の喋りと云うフレームの中でフツーに喋るでも演じるでも無くキショい喋りをしている人達の会話を聞くと一気に、好きな作品でも、冷めてしまう事がある。その代表がSOS団ラジオ支部であり、メイキングのハルヒ役の声優だった。
 彼女を見たのはハルヒにハマってすぐだったので今更言及する事でも無いのだが声優の話なので書いておく。まぁ要は初めに書いた通りの声優そのものと云う感じだったのだ。勿論もっと酷い人間もいるし、作品自体を嫌いになる程の余波は与えられなかったが。年齢の所為もあるのだろうが、ヲタ女を思わせる部分が多くあった。

 ヲタの中での女の割合は少ない。故に通常のコンパよりも希少価値が高くちやほやされる。されずともそういう位置にいる事を自覚している為、通常の女性よりも勘違いっぷりが甚だしくなり、色んな意味で近付きたくなくなるのである。まぁ男もキショいのは多い。と云うかそっちのが多数であろう。だが人数が多い為、中には好印象を抱ける、と云うか友達になりてぇーと思う男もいる訳である。

 と云う訳で矢張り昔から、若い内に声優畑のみで育つとそうなってしまうのかなと、結局昔と同じ結論に達して暫くした後、千葉千恵巳を始めとするおジャ魔女達に続き予想を嬉しく裏切ってくれた人間を見つける。それが沢城みゆきであり、真田アサミである。

 勿論沢城及び真田は再三書いている様にローゼンから入ったモノであるが、特に後者は気にしていなかったので先ず前者に就いてから書く。真紅のあの上品な声は好きにならざるを得ない。俺はリアルでも男女拘らず下品な人間が嫌いなのだ。俺は下品だが。徳光由禾演ずるシルバー王女大谷育江演ずるハナちゃんは例外と云うか別格として、基本的にかわいい役を演じようとして作る声は、俺にはキショく感じるのだ。これは育ってきた環境に依るモノなので人それぞれだと思われそれ自体を否定する気は無いが。
 で、薔薇の香りのGarden Partyを聞く事になるのだが、ここでもまたごちゃごちゃした迷走感漂うトークでは無く、安心して聞ける声と雰囲気を感じられたのである。そこで沢城に就いて調べるとデ・ジ・キャラットと云う作品に行き着き、そこから真田との絡みが始まっていた事を知るに至ったのだ。オーディションからデ・ジ・キャラット特典映像など色々見たが、いや凄い。関係無いがあの頃はもうヴェルファーレが出来てから結構経って行かなくなっていた頃だったが、あの様なイベントがあったとは知らなんだ、非常に残念と思ったモノだ。俺の場合大抵大分後になって知って後悔するのだが。ヴェルファーレは最後(に作られた)の大箱ディスコだが、色んなイベの開催で稼がなければならないと云う悲しいあの業界の末路を、オーデの映像を見乍らまた寂しく感じたモノである。

 その沢城、真田両氏は経歴を見ると声優畑で育った様に見えるのだが、繰り返して書いているヲタモード的イっちゃってる人種とは見受けられないのである。それは前述のラジオや過去の映像を含め最近ググったところで見た赤ずきんがどーちゃらってアニメのプロモ映像だかでもそうであった。顔も”変に”作らず、話し方も良い。沢山の女性の声優がいる中で所謂顔の評価は二人とも”中”を超える事はないと思われるが、俺に取っては非常にかわいく、好きな顔である。これは、人間は顔だけでは無いとの当たり前の結論からくるモノであるが。(追記:顔がかわいいと言いつつ、人間は顔だけでは無いとの矛盾。要は雰囲気や声も含めて顔も好きだと云う事だろう。修正してる割にまだ論理的では無いw 結局真田好きなのだろう。いやそれ程でもねーだろうと思うんだが。まぁいいや。03/06)特に真田はジュン役では、男役と云う事もあり特に注目していなかったのだが、でじこ関連の中の人映像でハマってしまったのである。とは云うモノの別にファンクラブ、あるのかどーか知らんが、に入ったり、ポストみうなになる訳では無いのだが、声優の中では俺内ランキングがかなり高い。どーでも良いが”中の人”も未だ使われてるんだよな。面白い的な感覚で吉田戦車リアルタイム世代的にはもーいいよって感じだが。と云う訳で声優からこの業界に入った人間が全て変になる訳(どんどん失礼になっていくなw)では無いと認識を改めさせられた。

 扨て、肝心のデ・ジ・キャラットそのものであるが、こちらは俺の好きな不条理系ではあるが、いまいち俺がハマる程はじけていないのが残念である。同じ監督らしいが魔女っ娘つくねちゃんの方が良作である。まぁ嫌いでは無いが10点中7〜8点位か。
 それにしても真田の声は変化力は凄いな。大谷育江の声も凄いが、彼女の場合はそれ以上に外見に驚かされた。元々声優本人を見る前に外見がどうであれ好きだったのだが(基本そういうスタンスである)、年齢から考えてもっとアレな感じになっちゃってんだろうなと思ってたところ、年輪的にもフェイス具合もかなり素敵な感じじゃんと思ったモノである。

 沢城関連でギャラクシーエンジェルも見るが、これも結構良いじゃんと。なんでも良いのかよお前は。いや、そうではない。ヴァニラ・Hが良いのだ。プレ長門である。
 と云う訳でミント沢城には特にハマる訳では無いが安定感があるので好きであり、無口キャラヴァニラが良いので暫く見続けてみるつもりである。現在3話ほどしか見ていないが、アニメは第1話で決まると言っても過言では無い。時間が(大抵)用意されている中で製作されたそれがダメなら、その後は殆ど時間が限られた中で作っていくしかないので先は見える。でも主役の声優の喋りはアレだが。まぁはづきも初めの2〜3回目位まではスロー過ぎるのでモタ(非バルサ3番レフティー)みたいな喋りをしていたが。

 などとアニメをバカにしていた様な事を書いていたが観ると結構ハマってんじゃんと言われそうだが、何の分野に於いてもつまらないモノ、嫌いなモノを書いてもしょうがないので書かないだけであり、見て数秒で消したモノも結構ある。”兎がミーナ”やら”なんちゃらなのは”やら過去の作品でも”トップをねらえ”やらその他諸々。

 前述の沢城ミントに就いて云うと声優は作品との相性も重要であると云う当たり前の事も書かねばならないが。別に嫌いでは無いがまだスッペシャルでは無い。俺が未だに尊敬するジョン・ライドンが在籍したピストルズもオフィシャルでのアルバムはNever Mind The Bollocks 唯一枚である。徳光由禾の”夢のクレヨン王国”、千葉千恵巳の”おジャ魔女どれみ”、中村春香(ってだから誰よ?w)の”スーパーミルクちゃん”(ってかこれは声優がどーのじゃないが)もアニメの中ではその様な作品である。あれだけ良い作品ならそれ一作だけ主役やれば充分じゃないかと思わないでもないがやっぱり寂しいとか云う気持ちもある。だから東アニに期待してるのにどうしたんだよって話ですよ。こんどYes!プリキュア5に就いて書かねばなるまい。”なるまい”って程でもねーけど。関弘美さんはもういないの?

 やっぱピストルズだよな。

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