アニメ(印象)批評第六回 「テレパシー少女 蘭」

この先どうするおつもりですか?

 基本的に言語学記号論構造主義、亦ジュネットやそれ以後のバルト的分析も含め、ナラトロジー、モルフォロジー、スカトロジーアナフィラキシー等の専門的な用語を使う事は避け、併し飽迄それらはベースにある上での印象批評となる。とは云っても自己陶酔的なモノが多い本来の意味での印象批評では無い。アニメ、映画等に対しての体系が確立されていない適当な評論の言葉は借りない。コントではなくエアーなんです。空気なんです。不器用貧乏野中藍!キャッチでしょ?

 久々に書くな。而も放映途中のアニメにも拘らずランク付け。まぁこれから理由を書くと思うが、ある意味斬新だったので。後、ツまらん作品、嫌いななんちゃらには言及しないのがミニスカポリシーなんだが、すげーってとこがあったので。また姫絡みだが。

1.登場人物
 立ち位置が新井素子あなたにここにいて欲しいに酷似。アニメのレヴューなんぞ見ていると画や世界観に就いてのそれに言及し、アニヲタに取って”パクり”や”パロディ”は禁忌用語、若しくは定型罵倒用語となっているが、それらはしょうがないと俺は思っている。或いはどーでも良いか。どちらかと云えば登場人物の内面の描写、基本セリフに重きを置いているからである。
 話を戻すと、自らの能力に気付かないで生きてきた真実、幼い頃から能力を顕現させた為、親に気味悪がられてきたバックグラウンドに由来する精神的外傷を持った為、能力に気付かず、フツーの生活を営んできて人間を信頼できる蘭に憎しみを抱いていた(非翠星石)が藤原綾子、蘭が信じられる幼馴み(で実は能力持ち)、留衣祥子となる。(ピンクが蘭の登場人物、黄色があなたに〜)
 留衣が男であったり、その為真実と祥子の結び付きほど蘭と彼のソレが強くないであろう事、また綾子がテレパスの為、男の頭の中で性的にどーのこーのされるのを感じて育ってきた事等は描かれてなく全体的に薄いモノではあるが、まぁジュブナイルだから良い。併し新井素子の初期の作品もジュブナイルに分類され、俺ん中でね、中学校時代にハマった本である。

2.謎解きの猶予を与えられない早い展開(布石としてのシークウェンスに就いてとか)
 #1α)1.に書いた蘭と翠の関係がどこで変わるか。これはジュブナイルなら良好になる事が予想される。
    β)留衣が無効化のアリス他人の能力を抑える能力を持ち、場合に依っては強化する能力を持つ事を示唆するシークウェンスが二度ほどある。
 #2β)回想部と、グラウンドで他人の意識が奔流となって蘭の頭に流れ込んできてそれを止める件りでも見られる。
    γ)大原先生は何かキーになる事を示唆する、蘭が彼女に相談する件り。
    δ)犬を操った仮面の人物。場合に依っては翠かとのミスディレクションも与えられる。
      上記と反し、同シークウェンス内で翠が蘭に警告する場面は、唯嫌っているのでは無く、親切として蘭に注意を促している様に見える。

 扨て、取り敢えず重要、っぽく使える布石のみ列挙。併し前述の”ある意味斬新”が発揮される展開。

 β)がいきなり#2の翠の言葉で判明。α)は#3でまさかのいきなり仲良し。γ)も#3でまさかのいきなり正体判明。δ)以下略。

 うーm。ここで俺の書いたキャッチコピーに繋がるのである。もうちょっとヒっぱらないと面白くならねんじゃね? てかモつのかこのアニメ? って感じで非常に勿体無く感じる。アニメはコドモ向け、なら尚更ヒきを作った方が良くね? #3はネタばらしだけ見たかったのでトばし見。正直大原先生役は姫なんで、味方ポジションを取るモンだと思ってたのは裏切られたが。それだけにねぇ。
 まぁところが#3では翠が関西弁になったり、その姫の演技とか声優に依りちょっと先を見たくなった感があり、それを以下に。

3.
 先にキャラデザ(略しちゃったよ)から書くか。あんま好みでは無い。以上。

4.音楽
 ってかオープニング。奇跡のチャラ採用。charaね。ZOMBIE-LOANでのチバ(ユウスケ、The Birthday、元TMGEね)や、絶望での大槻、同第二期のエンディングでローリー寺西(現ROLLY)ぐらい、凄い。ネームヴァリューだけじゃなくて曲もチャラ節で良い。

5.声優
 関西弁になった翠が自然だったのでクレジットを見ると植田佳奈


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 で、話を戻すともう1人、いつもの様に登場折笠富美子姫登場。あんな演技も可能かよと驚愕。小憎らしいかわいさでは無く、心底憎々しい悪者アクト。凄いね。やっぱ俺の姫ですよ。


 っつー訳で、特に魅き付けられる作品では無いのでこれからどーなんだろーね。てかESPモノではドイヒーアニメ「絶対可憐チルドレン」の方が観続けてしまう。ドイヒーなのに。2回言わなくいいよ。俺の嫌いなSS(サービス・ショット)盛りだくさん、キャラデザ雑(多分原作がそーなんだろーけど)、あんま好きじゃなかった平野綾がいた、等の要素があってもである。つーか平野綾が出てるってんで見たくなったんだが。まぁまた今度暇があればそれに就いても。その平野綾が1つの声質(役内での)の演技からハミ出してるヘタっぷりを見せてもである。因みに平野綾は俺の中で最近マイナスからプラスに変わった声優である。また今度書くが。多分。
 中村悠一って声優も、キャラも含め、ベタだが、良いんだろうな。チェックしたい声優の1人。ってかディランw 小杉十郎太様キャラ違いすぎですよw 90210関係では前述の学アリにジャネット(山田美穂だ。今調べた)が出てたり、蘭にもスティーヴ、堀内賢雄さんが出てたり、堀内さんはメイドガイの最後2話にも出てたな、とか。まぁいいや。良くないけど。
 てかチルドレンもメイドガイも素晴らしい会社ジェネオンさんがスポンサーじゃないですか。メイドガイもSS多かった、てかそれメインだったけどな。OVA第二期のましまろには増やして欲しくないです。お願い致します。小学生だし。てか和み系コメディのひだまりスケッチもシリーズ第二期始まってるじゃないですか。×365だっけ?動画圧縮しそうなタイトルだが。観なくちゃだわ。

 で、関係無い話が多くなったが終わる。【追記、色付け、修正、何故かオヤジギャグと呼ばれるダジャレ追加:July 10,2008】

テレパシー少女 蘭 作品ランク: 了