多分第一話の謎が解けたらもう観ないであろうから先に書いておくか、別に書かずとも良いのだが的な"幻影ヲ駆ケル太陽"の感想

"ダンガンロンパ"は"CUBE"以降流行った、軟禁閉鎖空間状態での疑心暗鬼など追い詰められた人間の心理描写が面白い殺し合いモノと思い、まぁよくあるけど観てみるかと思っていたら唯の謎解きだった模様。
最近、と言ってもCUBE以降にしては遅いとの話で、6〜7年前位にも、歳は違えどどこからか集められた男女で同じ様なシチュのモノがあったなと思い出したが、また記憶がアレなのでタイトルが出てこん。
ともあれ、ミステリーは大衆にウけるので、どの時代でも一定の需要があるが、基本オチが解ったら二度と読もうと思わない類のモノである。俺に取ってはだが。
何の媒体からの影響であれ、その推理を現実にまで使いたがる、人間観察の経験も浅く、アタマの悪い人間が、他人の心を見抜こう、或いは見抜いた気になって発言するのには辟易する。
中学時代に古いハヤカワ(さんだっけ?)が出していた黄・赤・緑の表紙3つの基本有名どこの外国ミステリーはハマり、基本王道系はそこで終っている。横溝氏とかも無論読んだが、以後特にホンカクミステリーは読みたいとも思った事がない。
刑事コロンボは、俺が書くまでも無いが、倒叙形式と呼ばれるものなのでベツモンである。
映像では、"TRICK"シリーズはコメディ要素が強いので、こちらもまた別。
何のジャンルにせよまた読みたい(観たい)と思えないのは面白い作品、もっと言えば名作とは呼べないのではないかしら。

扨て、いきなりタイトルと違う話をしているが、ダンガン〜に関しては新しく始まったモノなので、ついでに気になったとこでも書いておこうかと。良いとこだけね。
今回は違ったのだが、初回の途中で使われた、俺がオープニングと勘違いしていた曲が、"東京エスムジカ"の"ワールズエンド〜"に収録されているエレクトロ系の作品を思わせる、日本人としては出色のモノだったとの事。
ダブルクォートとかめんどくさくなってきた。
唯、youtubeで調べたところ元はゲームの様で、曲もちょっと違い、本来は長い曲なのかも知らんが、2分にも満たない長さであったので評価はできなかった。

内容に入ると、取り敢えず設定として皆"超高校級の〜"と、何かしら特技だったり環境(御曹司とか意味わからんが)が肩書き的に付与されて紹介されるのだが、前回は何も書かれていなかった(見落としていた?)主人公が、今回オープニングで"超高校級の幸運"と書かれていたと。
あ、この人がレクターの餌食になった声優さんだったので昨日だか一昨日思い出して書いたのだが。
ともあれ、幸運と云う抽象的且つ存在すらしないモノが特殊能力として堂々と書かれているのは、笑うところであると共に、物語上の主人公特権で安全は保障されていますと表明している様なモンである。
また、いきなり豊口さんが殺されると言うのもなんだかなぁと。そりゃ大先輩を踏んだらあかんだろうが、出来事自体も中井氏の時に比べ理不尽さを伴っておるのだが、更にSFかファンタジー的な四方八方から身体に突き刺さった複数の槍がどこから来たのかに到ってはもうワケがワカラン。

あ、良いとこだけ書くとか言って非難しておった。
そちらの方を挙げると、くじらさんは"クレヨン王国"、最近だと"日常"での雑な仕事しかしないイタコや、無茶な流しソーメンの回の様な声でしか記憶に無かったのだが、こういう声も出すんだ、との発見が1つ。
後は、内容に関してだが、主人公の幼馴染でアイドルの女の子が、しょっぱなから主人公に異性であるとの武器を使い悪人臭を出していた様に見え、今回も好意に甘えて何かするモノと思いきや、いきなり殺されたとの良い裏切り方をしてくれたところか。
あ、そうそう、日笠陽子さんって声優なのね、と最近"MJP"やなんだかを観て思ったので、少なくとも彼女が死ぬまでは観続ける予定。
書くまでもないが、声優と気付いたって表現は、(ハマったら)上手い演技が出来るマトモな声優であるとの話である。
最近疲れておるので"あ"が多いが、"帰宅部"は相変わらず期待を裏切らなかったが、"C3部"での"れんと"って役の声優さんも同様のドヘティ具合であった。多分帰宅部向きじゃねーだろうか。




前置きが長く、ヲタの今期のアニメの感想列挙状態になってしまったが、話を"幻影"の方に戻す。要は謎が解けたら観たいと思う程では無い、最近やたらと増えているエログロ回帰アニメの様に、こちらでは後者だけだが、見受けられるからである。
"要は"も何もタイトルその儘だが。


で、1話の謎の部分。
設定:母親が亡くなっており、"冬菜"と云う同級生の家に住まわせてもらっている中学生だか高校生だかの"あかり"が主人公。
声優は「最近は何故だか黒い噂が多い声優が多く起用されているね〜主役にも」の内の1人。
死んだ母親と同様タロット占いを得意とし、それを活かし占い師が集まる場所でバイト(収入は無し)をしている。
あかりは前述した様にバイトの時に顔を見せるだけであるが、彼女以外の3人(だっけか?)ほど集まって、何故か知らんが、同じ住居(兼・仕事場?)に住んでおり仲が良く、基本顔が大きく、1人はオカマ。
皆かどうかは知らんが、あかりの母親の事も知っている模様。


キーとなる登場人物:上記の占い師集団の誰だかに悪い占い結果を出され、それを恨んでいる男。以下、言及するとしたら単に男と書く。いつも何も考えずに書いておるからとエクスキューズ。
冬菜。こちらが今回のプロット(だと思うが、取り敢えずエピの方が良いのかな)の核の1人。
あかりに対して妬みを持っている様に見受けられるが、その根幹の描写が曖昧なので、疎ましく思っていると書いた方が適切か。
学業に関しては優等生であり、あかりの「将来はタロットを生業にしよう思っている」的な漠然としたヴィジョンしか持たない様に見られる、明るいポジティヴな、彼女とは対照的である性格が気に食わないと云うだけでは作品として残念である。今後(早めに)明かされる事を願う次第。


事件1〜1話の中心部:時間的にはA→B→Cの流れ、正確にはAとCは同じ日と思われるが見易くする為。

シークウェンスB
寝ているあかりの部屋に植物の化け物登場。
因みにあかりの部屋は、観葉植物を育てていると云うより、植物の中に住んでいたと表現した方が良い程らしく、冒頭で何故かツタに絡まれていたがそれが日常だった様である。
どんな熱帯だよ。
化け物に首を絞められ、対抗策の無い(何も講じられない)あかりが絶命する前に、母親の形見だかのタロットカードが光り、その中から剣を持ったあかりの分身が出てきて化け物を倒す。
意識が戻り状況判断が出来る様になると、あ〜夢だったのかってオチ、にはならず、部屋に冬菜の死体。
あかりのスクリームでこの一幕が終了。

シークウェンスA
あかりの母親の命日。冬菜の母親に「遅いわよ」と階下からせかされる。あかりは冬菜の母親に「すみません」と謝る。家族3人とあかりで墓参りに出かける。

シークウェンスC
あかりの母親の命日。(冬菜の)母親に「遅いわよ」と階下からせかされる。あかりは(冬菜の)母親に服の感想を求める。あかりはAの時より(冬菜の)母親と親し気である。親2人とあかりで墓参りに出かける。

Cで括弧を使ったのは、こちらのシークウェンスでは、冬菜が元々存在していない様に見受けられなかったからである。
正確には、今後は既に上書きされた、冬菜が存在しなかった世界が暫く続くのだろうと予測しているのだが。
Bで冬菜が死に、両親もあかりも何事も無かったかの様に、次の日にまた墓参りに行くと云う話だったら面白い。



事件2〜プリキュア参上:
占い師の住んでいる場所で火事。あかりは中に飛び込む。
犯人は前述した男であり、何故か中にまだいる。復讐するだけならフツー逃げるのに、占いで悪い事を言われただけで自分も死のうと思ったのでしょうか。
占い師達は死んだのかな?
ともあれ、そんなオカシイ男にあかりが怒りの言葉を発すると、でかい炎の化け物に変化する。
シークウェンスBと同様の展開であり、また首を絞められるあかり。火なら絞殺されるより先に燃えるだろうよ。
併し前回と違うのは、あかりは、戦っている自分の分身を見るのでは無く、自身が変身する。決め台詞や変身シーンは無かったかな。
そこに他のプリキュアが登場。
助けてもらい、あかりは結果意識を失うが化け物を倒す。

誰がコマドリ(冬菜)を殺したか:
これは敢えて項目を設けるまでも無かったが、作り手の意を汲んで。
コロシが2回起きると云う情報量が多過ぎる作りに見えるかも知らんが、核の部分を解読するのに必要なヒントを描いてくれたとの配慮であろう。
事件2で化け物の正体が人間だと解る。何故炎の化け物になったかと云うと、周囲が炎に包まれていたからである。
故に、植物の化け物となったのは冬菜であり、冬菜を殺したのはあかりとなる、と解り易く説明されているとの話。
と、書いたが、解読の順序は違い、事件1と2をセットにして初めて解るモノであろうが。
プリキュアの雑魚敵の様に、身近なモノに化ける - こちらは人間であるが - 原因は、こちらも色々なアニメで既にあるが、心の隙間に入る駆け魂?とかあむちゃんのとかみたいなモンだろう。
唯、冬菜がカミュの"異邦人"からの引用を少し変え現在形にし「太陽が眩しいから」と言った事、即ち冒頭に書いたあかりが眩しかったとの唯の妬みだけならちょっと理由が弱いかなと思わないでもない、では無く、思う。


メインの謎:
漸くここまで辿り着いたが、2回繰り返された1日、母親の命日はどうなっておるのだろう。
この後の回で、父親も母親も順番に化け物になって消え、エンドレスエイトの様に墓参りだけで1本作れば面白いのだが。
冗談は扨置き、冬菜を殺したあかりが - 実はあかりじゃなくてもどうでも良いのだが - 過去の記憶、若しくは世界そのものを変え、自分の記憶を消したのもあかりなのかとの疑問が。
終盤に駆け付けて偉そうな事を言っていたプリキュアもいたが、彼女らは、1度あかりが一人とはすれ違ってはいるモノの、当時はそれに関与していない筈だろうと思うのだが。
後半、中盤でも良いが、あやねるがいた元の世界の記憶やら何やらが出たりしてあかりが自責の念を負ったり、あやねるも復活し、心を改めたりして成長すると良い物語になるのだが。

まぁ長々と書いたが、謎解きは実はどうでも良く、人が消えて同様のシークウェンスが繰り返されるのが面白かっただけだったりする。
魔法とか主人公特権とかで予想があっさり潰されちゃう事もあるので。
例:PSYCHO-PASSでの第三勢力として付与された侘び助さんの特殊能力。

ミステリーは大衆が好むモノとか書きつつ謎解きをしているかの様な俺も面白い。
実際は想像とか期待に近いモンだけど。つか疲れてる&アタマも回ってない状態でアニメに関する長文書いてバカみたい。
まぁいいや寝よ。あや寝る〜。
いや、それ程好きじゃないけど。