折笠富美子姫ブログ更新

 '06辺りだかからイイ歳してアニメを観始めた中で、一番の収穫は彼女と云う人間の存在を知った事だろう【追記:正にSerendipityである 】。人に少なからず影響を与える事のできるセレブリティ、勿論声優は芸能と云うカテゴライズの中では、一般人からの認知度に於てはマイノリティではあるが、がブログにあの様な事を書くのは非常に喜ばしく、俺自身も自分の生活を見直すきっかけとなる。人間と云うモノは解ってはいても、気付かされなければ自分の欲求を最優先にしてしまう生き物である。「どうやって金を稼ぐか?」「どうやって自分(及び自分が気に入った人間)が幸せになるか?」が価値観の大勢を占めている様に見えるこの日本の中で、彼女の様な人間が存在している事は、俺に取って救いなのである。尤も俺は日本の国民性は変わらないとの悲観的な考えしか持っていないが。あのマザー・テレサをして「心の貧しい国」と言わしめた日本である(以前友達から聞いたので正確な引用では無い)。変わるとすれば、政府が強制的に道徳観念を上から押し付ける時だろう。別に押し付けずとも教育の中で倫理を子供の頃から学ばせれば良い話である。彼女のブログを読み、その行動、彼女を動かす原動力(は推し量れないが)、をフツーであると思える人間が多ければ良いのだが。手話を1年半続けている事に対して「偉い」と云う安っぽい言葉は使いたくない。自分が仕事を得る為、学生ならレヴェルの高い学校に進学する為に勉強を頑張ってる事に対して「偉い」と云うのは、少なくとも俺の中では、間違いである。自分の為に頑張っているのだから。それに比べると、彼女の行動は「偉い」のではあるが、適切な言葉が思い浮かばない今は「凄い」としか言えない。物事を継続するのは難しいと云う単純な理由からと云うのもあるが。褒め言葉では無いが、一番俺の中でしっくりとくる言葉は「嬉しい」である。
 灰谷健次郎氏が死んだのは非常に残念である。ビジネス書、成功術、金を稼ぐHowToモノ許りが売れるこの国ではどちらにせよ"理想郷"は求めるべくも無いのだが。ナポレオン・ヒルとか云うアメリカの成功術系の本が、逆聴リーディングと云うそれに引用されていたが、それを読む限り、信頼だったり、信仰だったり、如何に騙して儲けるかでは無く、道徳的基盤の必要性も書かれていた。なんだかんだ言ってもクリスチャニティが根付いている国は強い。根本的な弱者を助ける心、それも当然のモノ、を無くして、レイディ・ファーストだけを求める日本の女性に就いてはもう何をかいわんやである。
 俺の経験からも色々書きたいが、まぁこれも余りブログで長々語る事では無いのでここまで。姫は"ダラダラ"と書いていたが、そんな事は無い。勿論、彼女なりの考えがあってその表現を使ったのだろうが、俺の様な人間がブログに書くのとは別であり、姫には書いて欲しい。勿論、単純に喜んでいる姿が浮かぶ様な内容のブログも含め。